1999/ 5/29
みなさんはどうか分かりませんが、私はこのダイアログボックスに慣れるまで、結構時間がかかりました。
このダイアログは、さらに次の階層に「ジオメトリ」「形式」「注釈」の3つのダイアログボックスがあります。
それらのダイアログで設定した後、ここで「登録」ボタンを押すと、設定値が登録されます。
再登録されると、それまでに書いた同じスタイルの寸法線は、全て更新されます。
実際に図面を描いていると、矢印の代わりに黒丸を使いたかったり、部分的にちょっとスタイルを変えたい時があります。
そのような時に、寸法スタイルを新たに作ってもいいですが、同じ寸法スタイルのままで、部分的に設定値を変えるのも便利です。
それには、設定を変更したら「登録」ボタンを押さずに、そのまま「OK」を押します。
この場合は変更は直ちには反映されません。DIMコマンドからUPDATE(短縮形はUP)するか、DIMSTYLEコマンドから適用(A)を選ぶと、選択した寸法線が更新されます。
後者の方がLTでの操作です。
前者は寸法記入用のツールが呼び出されて、そのツールによって寸法更新されます。
これらのコマンドより、「寸法更新」ツールボタンを使ったほうが楽です。
このまま寸法記入を続けると、今の設定が引き続き適用されます。
「寸法スタイル管理」ダイアログボックスを開くと、現在のスタイル名の頭にプラスマークが付いています。
変更を加えていない元の寸法スタイルに戻すには、「現在」のリストボックスからプラスマークの付いていないスタイルを選びます。「現在のスタイルに変更を保存しますか?」と聞かれます。
ここで「はい」を選ぶとマスターのスタイルに上書きされ、それまでに書いた寸法線が全部更新されてしまいます。
何かの都合で寸法スタイルを再登録した場合、プラスマーク付きのスタイルで書かれた寸法線は、部分的な変更が生きたまま更新されます。
例えば矢印を部分的に黒丸に変えたとして、マスターの文字色を変えると、黒丸を維持したまま色が変わります。
Auto CAD は、図面を開いた時点までやり直しがききますから、色々と試してみてください。
新たに寸法スタイルを作るには、「名前」のテキストボックスに新しいスタイル名を入力して、「登録」ボタンを押します。「現在」のリストボックスに表示されているスタイルがコピーされて、新しいスタイルが作られます。
「ファミリ]グループには、長さ、直径、角度などのラジオボタンがありますが、例えば角度寸法を記入した場合だけに適用されるスタイルを作ることができます。
新規に作ったスタイルは「親」が選ばれています。ここで「角度」ボタンを選んで、設定を終えたら「登録」ボタンを押して再登録します。
すると、角度寸法を記入する時だけ「角度」で設定したスタイルが適用されます。
「直径」などの設定がされていない場合に直径寸法を記入すると、「親」の設定が適用されます。
寸法値のまるめを単位止めにしている場合、角度寸法も単位止めになります。
角度の小数以下桁数を増やしたいときは、「角度」を選んで数値の丸めだけを変えておきます。なかなか便利です。
私はこれを知るまでは、角度用のスタイルを別個に用意していました。