1999/ 6/18
2000/ 9/15
円の直径寸法を書くと、寸法値の頭にギリシャ文字のφ(ふぁい)が付きます。
Auto CAD用のフォントである、拡張子が .SHX のフォントなら問題ないのですが、TrueTypeフォントを使うと、?と表示されてしまいます。
romans.shx
MSゴシック
実はギリシャ文字は、欧文フォントにはもともとありません。
そこで、Auto CADでは特殊文字というものを使って、特別に表示しています。
おそらく、使われていない文字コードに登録されているのでしょう。
試しに、Auto CADで「%%c」だった接頭表記が2バイト文字の「φ」に置き換わります。
ただし、TrueTypeフォントと言っても2バイトフォントでないと表示できませんよ。
直径ラジオボタンを押すことで、元々あった寸法スタイルを親とする「子寸法スタイル」が産まれます。
長さ寸法などは親のスタイルが適用され、直径寸法だけに接頭表記が付くようになります。
AutoCAD2000/LT2000ではダイアログのデザインが一新しました。でも変わったのはデザインだけで、中身は全く変わっていませんから、恐れるには足りません。
まず、寸法スタイルダイアログで「新規作成」を選びます。
「開始元」に親のスタイルを、「適用先」を「直径寸法」にします。
「続ける」を押すと、新しいダイアログが開きますので、そこで接頭表記を設定します。
ダイアログを閉じて初めのダイアログに戻ると、「子寸法スタイル」が作られたことが分かります。寸法スタイルの構成が視覚的に分かるようになりましたね。
さて、このダイアログで「現在の寸法スタイル」が「Standard」になっていることに注目してください。このままダイアログを閉じると、「Standard」で寸法が描かれることになります。
ダイアログを閉じる前に、「現在に設定」ボタンを押しておきましょう。
寸法スタイルを切り替えるには、前バージョンでは「寸法スタイル管理」ダイアログをいちいち開かなくてはなりませんでしたが、ツールバーに画層管理と同じようなコントロールが追加されましたね。「現在に設定」ボタンを押し忘れても大丈夫です。